老朽化などで休館している福岡市唯一の常設スケートリンク「パピオアイスアリーナ」は、年度内にも営業を再開する見通しになりました。改修費約5億円の半分を負担する福岡県と福岡市が、それぞれ1億2300万円あまりを補正予算案に計上し、9月議会に提出します。

老朽化で去年7月から休館中のスケートリンク「パピオアイスアリーナ」。福岡県の服部知事は29日、再開に必要な改修費約5億円のうち1億2300万円あまりを補助する予算を、来月開会する9月議会に提案することを明らかにしました。

民間企業の資産を税金で支援する理由として、日本スケート連盟が選手育成の強化拠点に指定し、練習会などを定期的に行う方針を示したことから、スポーツ分野の人材育成を進める県の方針にも合致し、公益性が増すと説明しています。福岡市も来月5日に開会する9月議会の補正予算案に県と同額を計上します。

西部ガスホールディングス 道永幸典社長「もうからないからといって、簡単には撤退できないなと責任を感じています。工期は5か月ぐらい。再開は年度内と考えています」

パピオアイスアリーナをめぐっては、運営する西部ガスグループが県と市に改修にかかる財政支援を求めていました。