富山県教育委員会が立山町にある雄山高校、氷見高校など5つ高校で定数削減の方針を示すなか、立山町の舟橋町長と氷見市の林市長は反対の声をあげています。

8月25日。県教育委員会の荻布(おぎの)教育長が立山町役場を訪れ、舟橋貴之(ふなはし・たかゆき)町長に県立高校の学級数削減案について報告していました。

県立高校の定数について県教委は、人口減少などを理由に雄山、氷見、富山、富山中部、高岡の普通科を対象に来年度からそれぞれ1クラスずつ削減する方針です。

記者:
「荻布教育長と舟橋町長が話し合われてから一時間が経過しました。いまも終わる気配はありません」

立山町役場で行われた面談は30分間の予定を大幅に超え1時間20分にわたりました。ただ、互いに納得できる内容ではなかったようです。

荻布教育長:
「まぁ、いろんなご意見をちょうだいしました。(舟橋)町長さんとしての色んなご意見はちょうだいしました」

記者:
「学級数削減案について見直す考えは?」

荻布教育長:
「そういったことも含めてすみません。いまはお話できないと思っています」

いまのところ県教委が削減案を見直すことはないとみられます。

立山町 舟橋貴之 町長:
「当然ながら納得もできないし、理解もできませんし、こういう状況で町民の皆様方にもしくは子どもたちに保護者の方々にどうして説明できるのかと」

この学級数削減案をめぐって氷見市の林正之市長も「強い憤りを感じる」として反対の立場を示しています。

削減案は30日開かれる教育委員会議で議決事項として取り上げられ、舟橋町長と林市長が出席して意見を述べる予定です。