米子市に建設が計画されている産業廃棄物管理型最終処分場について、鳥取県から生活環境保全上の観点からの意見を求められていた市は20日、市議会に対し「意見はありません」と回答すると説明しました。

産廃最終処分場を巡っては、環境管理事業センターが準備を進め2008年に候補地として米子市淀江町を選びました。

地下水への影響の懸念などから住民や漁業関係者から不安の声が上がりましたが、県は、環境への安全性を判断するため地下水などの調査会を立ち上げ、水源への影響がないことが確認されました。

また、地元説明会を続けてきたセンターは、周辺500メートル以内にある自治会の了解が得られたなど一連の手続きが終わったとして、今年5月県に設置許可申請書を提出しました。

県から生活環境の保全上の意見を求められていた米子市は、これまで行われてきた調査結果などを踏まえ、20日の全員協議会で「意見はありません」と回答すると説明しました。

米子市 伊木隆司 市長
「この度においては『問題がない』という意味での『意見はありません』で、地域振興に向けてのこれをしっかりと進めていただけるように、合わせて意見の中に別紙として加えた」

米子市は今月26日までに県に対し回答する予定です。