終戦から15日で79年です。戦争を後世に伝え、平和について考える会が高知市で開かれました。

「8・15戦争を語りつぐつどい」は県内の元教職員らでつくる県退職教職員協議会などが毎年終戦の日に開いています。今年は中学2年生の時に終戦を迎えた南国市の藤本眞事(ふじもと・しんじ)さんが戦時中の教育について話しました。

藤本さんは、「兵士が戦っているときにぜいたくしてはいけない」という考え方のもと、お弁当に“おかず”を入れてはならない日があったことや、運動場で銃を背負ってほふく前進する訓練をしたことなど、実体験を語りました。

(藤本眞事さん)
「(ほふく前進の訓練で)ちょっとでも鉄砲を引きずったりしたら、頭をけたぐられる位の訓練ですね」

来場者の中にも戦時中を知る人がいました。

(当時小学生だった参加者)
「あの話は、私には自分事のように思えて、やっぱり平和というのはありがたいと、平和でないといかんという、さらに固く、自分の気持ちの中で確認することができました。とにかく今、戦闘そのものを停止すること、それが1番大事。死んだ方は生き返ることはないですから」

主催者は今後も戦争や平和について考える機会を設けたいとしています。