国道220号線で通行止めとなっている場所の近くにあるのが、鵜戸神宮やサンメッセ日南といった宮崎県日南市の観光名所です。
今も爪痕が残る現地を取材しました。

(サンメッセ日南 井上利明課長)
「こういう感じですね。少し台座の部分がはがれたり、モアイ像本体には全然被害がなかった」

モアイ像で有名な日南市のサンメッセ日南。
地震の当日は、津波注意報が発表されたため、訪れていた観光客を夜までとどまらせたほか、避難する人たちを受け入れていました。

(サンメッセ日南 井上利明課長)
「お盆の前か…と、正直、がっかりはした」

モアイ像の被害も軽微で安全が確認されていますが、一日に訪れる観光客は例年のお盆シーズンと比べて3分の1程度となっています。

(サンメッセ日南 井上利明課長)
「入場しているお客様、避難されてきたお客様の安全確保が第一ですので、駐車場にいれば海面からも高いですので、安全を確認しつつ、対応していきたいと思う」

そして、県内外から多くの参拝客が訪れる鵜戸神宮では…

(三浦功将記者)
「こちらの参道も余震に備えてロープを張ったり、片側通行にしたりして対策をとっています」

地震の影響で灯籠が倒れたり崩れたりしたほか、参道の一部に亀裂が入る被害があった鵜戸神宮。

その後、点検を行ったうえで、10日の午後から参拝客の受け入れを再開しました。

(熊本からの観光客)
「灯籠が倒れていたからひどかったのかと思った」
(帰省客)
「また来年もここに来ると思うので、そのときまでに壊れた部分とか元に戻って、いつも通りの鵜戸神宮の姿が見られたらいいなと思う」

ただ、現在も一部で参拝できない状況で、例年のお盆時期と比べて参拝客の数は3分の1程度だということです。

(鵜戸神宮 黒岩昭彦宮司)
「鵜戸神宮としても、警備員を立てたり、点検・検査もすべて終えて、みなさんがお参りして清々しい気持ちになっていただくように努めていきたいと思っている」

一方、日南市内で行列ができているのは・・・プールです。

日南市では「臨時情報」を受けて、市内3か所の海水浴場が閉鎖されていて、日南総合運動公園のプールには、多くの家族連れが訪れています。

14日は、訪れた人たちが流れるプールやウォータースライダーを楽しんでいました。

(来場者)
「海水浴に行くかプールで悩んだが、海水浴場が閉鎖ということで、きょうはプールにきた」
「(スライダーの)速いところとか回っているところがおもしろい」
「楽しい」

14日まで閉鎖となっていた日南市内の海水浴場3か所は安全対策を講じたうえで、15日、再開されるということです。