今月8日の地震により発表された南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」について、このまま地震活動や地殻変動に変化が観測されなければ、防災対応の呼びかけは、15日夕方、終了する見込みです。

専門家は「危険が去ったわけではない」として、日ごろの備えを徹底してほしいと呼びかけています。

今月8日、日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生したことを受けて、南海トラフ臨時情報の「巨大地震注意」が発表され、地震への備えの再確認が呼びかけられています。

内閣府は、この呼びかけについて「このまま地震活動や地殻変動に変化が観測されなければ、あす(15日)午後5時で終了する」としています。

呼びかけの終了について専門家は・・・

(防災システム研究所 山村武彦所長)
「危険が去ったわけではない。ですから、危限度が一時的に増したけれども、その危険度は、以前と同じように続いてるという認識で、社会生活や経済活動は普通にやりながら、一定の注意を払ったり、準備をした上できちっと対応していくことが大事です」

(京都大学防災研究所宮崎観測所 山下裕亮助教)
「決して巨大地震がこの後、起こらなくなったという意味ではないということは十分に留意していただく必要があると思います。日ごろからの備えが十分でなかった方というのもいらっしゃったはずで、そういう方々は(防災意識を)改めるきっかけにしていただきたいと思います」