パリオリンピック™の選手村では、大会期間中のイベントで、ロシアによるウクライナ侵攻で命を絶たれ、出場の夢を叶えられなかった選手たちがAIによって蘇る動画が紹介されました。
AIで蘇ったボクシング選手 マクシム・ハリニチェウさん
「10歳の頃から私の最大の夢は、ウクライナ代表としてオリンピックに出場することだった。でも、私はロシアの侵略から愛する者たちを守るためにキャリアを中断せざるを得なかった。ボクシングは(ロシアに)勝利したあと実現すると、彼ら(家族など)に伝えていた。でもその夢は叶えられない。私は国を守るために死んだのだから」
大手広告会社がウクライナ政府とともに展開しているこのキャンペーン動画。ロシアによる侵攻によって命を落としたウクライナの6人のアスリートたちが最新のAI(人工知能)技術によって蘇りました。
6人ともオリンピック出場経験があったり、今回の大会への出場が有力視されたりしていた選手でした。
自身の物語を語るのは、ボクシング選手のマクシム・ハリニチェウさん。ヨーロッパ・ユース選手権で金メダルを、2018年のユースオリンピックでは銀メダルを獲得するなど若手の有望選手でしたが、侵攻が始まると志願して入隊し、22歳で命を落としました。
AIで蘇ったボクシング選手 マクシム・ハリニチェウさん
「この不当な戦争によって夢を打ち砕かれた私やウクライナの人たちの姿を見て、耳を傾け、忘れないでください。この戦争がまだ続いていること、そしてあなた方がそれを止める力を持っているということを忘れないでください」
この動画は、大会期間中に選手村で行われたイベントで披露されたということです。
注目の記事
なぜ?「耳をふさがない」イヤホンが人気…“音漏れ”や“通話”に独自技術搭載も【THE TIME,】

アライグマとみられる動物に住宅街で女性が噛まれる 足が腫れスニーカーにも大きな穴 対処は?【岡山】

「電線に肉片が…」12歳の姉を奪った空襲 40人亡くなったのに"被害は軽微"と報じた新聞の責任

若者に広がる住宅ローン50年 建築コスト増で総返済額より毎月の支払いを重視…金融機関・購入検討者・ハウスメーカー・FP それぞれのリアル 35年返済は終焉に向かうのか

【独自】「私が母でなければ…」山上被告の母が語る後悔 “献金”の実態は? 旧統一教会めぐる2つの裁判の行方【報道特集】

クマ外傷の9割は“顔面”を損傷「鼻を拾って外科手術で…」100例以上診た医師が語るクマ襲撃のリアル「精神的なダメージも深く」後遺症でかすむ日常









