地震から5日がたち、日常に向けた動きも出てきています。
今回の地震で天井が崩れるなどの被害が出た宮崎県日南市のこども園では、13日から子どもたちの受け入れを再開しました。

(日南・飫肥カトリック幼稚園 佐藤泰信園長)
「天井とか壁とかそういうのがもう歪んでしまって」

日南市星倉にある認定こども園日南・飫肥カトリック幼稚園。
8日の地震により鉄骨2階建ての建物の天井が崩れ落ちたり、壁がはがれたりする被害が出ました。

(日南・飫肥カトリック幼稚園 佐藤泰信園長)
「ここだけなんですよ。(Q.他は大丈夫だった?)そうですね。だから、これがやっぱり自然の地震の予測しづらいっていうとこですかね。だから、一番ここが丈夫だろうと、鉄骨2階で。大きな地震があったときには、この2階に逃げるか、向こうの日南高校に逃げるかっていう想定もしていたのですけど、まさかこんなですね・・・」

地震発生当時、およそ70人の園児や職員がいましたが、けが人はいませんでした。

園では、避難訓練を毎月行っていって、今回の地震でも、園児たちはすばやく机の下に身を隠し、その後、職員が屋外に誘導したということです。

(日南・飫肥カトリック幼稚園 佐藤泰信園長)
「子どもたちや職員にけががなかったのが、本当にありがたかった」

園は安全の確保や体制整備のため、2日間臨時休園していましたが、13日から被害を受けていない建物を使って子どもたちの受け入れを再開。

これと同時に被害を受けた建物の家具を運び出したり、本やおもちゃを仕分けしたりするなど片づけ作業を行っています。

園では今後、施設の建て直しも検討しています。

(日南・飫肥カトリック幼稚園 佐藤泰信園長)
「毎日、安心して過ごせる場所じゃないといけないので、今回の揺れと、この建物の相性はやっぱり良くなかったんだろうというのは考えられるので、ちょっと違う構造物にして、より安全な場所というふうにしていけたらと思います」