「初めて自分をほめたい」112年の歴史に刻む偉業 史上初のメダル

フィニッシュラインを越えた佐藤選手は地面に寝転がり、透き通るパリの青空をかみ締めるようにしばらく見上げました。日本時間11日未明に行われた「近代五種」男子決勝。最初の馬術で2位に入る好スタートを切ると、フェンシングと水泳でも上位をキープ。最後の競技となったランニングと射撃を組み合わせたレーザーラン。4位スタートで集中力を切らさず2人を抜き去りました。

表彰台では銀メダルを首からかけ涙を流して喜びました―。

近代五種史上初「銀メダル」を獲得 佐藤大宗選手
「日本人初のメダルを日本に持って帰られることは自分の使命・夢でもあった。それがかなって、今までの努力は報われた。近代五種をやって初めて自分をほめたい」

日本勢が表彰台に上がるのは1912年の「ストックホルム大会」で競技が採用されて以降初めてとなります。遠く離れた故郷・青森では家族が高校時代の恩師とともに快挙の瞬間を見つめました―。