次は、空気呼吸器を着装。
訓練生たち、同じように煙が充満した部屋に入ります。
「実際面体つけて入っていくよ。残圧知らせ、前から」
「入江26メガです」
「植月28です」
実際の火災現場さながらの訓練。
活動場所や活動環境によっても異なりますが、空気呼吸器を使用すると15分間程度の活動が可能だといいます。
ただ、空気の消費量は人によって異なるため、活動中は常に残圧を確認することで自分はあとどれぐらい活動できるのか確認するクセをつけています。
「きょうは活動時間10分で設定する。面体着装!」

建物内は目の前にいる仲間がみえないほど視界が悪く、訓練生は体をかがめながら壁にそって張ってあるロープを伝って慎重に前に進みます。
鳥取県消防学校 山本孝幸教官
「防火衣の着装、呼吸器の着装があいまいになってしまう。これでいいかというような感覚でやってしまうと、自分の命を危険にさらしてしまう。一緒に入った仲間すらその危険にさらしてしまうということで、今回の煙の中での経験がいかに自分の個人装備が重要か学んでほしい」
一人前の消防士をめざして、彼らの厳しい訓練の日々は続きます。