きのうの夜、東京と埼玉では1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が観測され、浸水被害などの110番通報は230件以上に上りました。都市部ではなぜ、冠水や浸水被害が出やすいのでしょうか?
横断歩道も見えないほど冠水した交差点。きのうの埼玉県志木市ですが、水没している車も確認できます。
東京23区の一部と埼玉の南部で1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が降り、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
東京・赤羽駅前のショッピングセンター。地下につながるエスカレーターが水浸しに。
記者
「現在、店員の方々が排水作業をしています」
一夜明けても影響は続き、きょうは臨時休業になりました。
東京・板橋区では、大量の泥水が階段を流れていました。一夜明けると…
記者
「近隣の住民の方が土砂の撤去作業をしています」
住人の女性はきのう、家から避難していたと話します。
板橋区の住人
「(昨夜)ご飯を食べる準備をしていたら、『外がすごい』って話になって、そのままテーブルの上に食事の準備をしたまま避難しました。30年以上住んでいるけど初めて」
警視庁と埼玉県警によりますと、冠水や浸水被害などに関する110番通報があわせて230件以上にのぼり、埼玉県朝霞市では、自転車の男性(40代)がずれたマンホールで転倒し、骨折しました。
川が氾濫していないにもかかわらず、なぜ冠水や浸水などの被害が相次いだのでしょうか。専門家は「都市部ならではの特徴」が背景にあると指摘します。
防災システム研究所 山村武彦 所長
「都市部の場合はアスファルトとコンクリートに囲まれているから(雨が)地面に浸透しにくい。そして、排水能力を超えてしまったことで、あちこちで洪水や浸水が起こる。(近年)気象状況が変わってきているので、これが平常、日常と思って、自分がそういう時、どうするかを今のうちに考えておくことが大切」
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