宮城県と仙台市による協議が続く4病院再編構想について、精神疾患がある人たちなどでつくる団体が、31日、市議会議長と懇談し県立精神医療センターの現地建て替えなどを訴えました。
31日、精神疾患がある人とその支援者などでつくる2つの団体のメンバーは、仙台市役所で橋本啓一議長らと懇談しました。県が主導する4病院再編構想は、仙台赤十字病院と県立がんセンターを統合して名取市に、東北労災病院と県立精神医療センターを併設して富谷市に移転し、名取市には医療センターの分院を置くものです。このうち労災病院と精神医療センターについては基本合意に向けた県と仙台市の協議が続いています。

懇談は非公開で行われ、団体によりますと精神医療センターの移転によって通院が困難になり急変への対応も出来なくなる恐れがあるとして現在の場所か、その近くで建て替えを進めて欲しいなどといった意見が出されました。
2.23みやぎユーザーズアクション実行委員会川村有紀共同代表:
「県から具体的に新たな提案がされるわけではなく、かなり宙ぶらりんな状態で非常に迷惑を被っている。ドキドキする日常が1日でも早く終わって、また平和な気持ちで過ごせたら」

仙台市議会橋本啓一議長:
「これからも市民、利用者、患者の声を吸い上げ、その声を議会の場、県側に伝える」
団体は今後、仙台市や県と協議して、移転反対を訴え続けたいとしています。