福居アナウンサー
「阿蘇大橋の崩落現場です。崩れた橋げたの一部はかろうじて斜面にひっかかったままです」


熊本地震のインフラ被害では最大規模とされる阿蘇大橋。夏休み中とあって、この日はたくさんの親子連れを見かけました。

大分から訪れた人
「信じられないですよね。ここに橋があって」
「災害の恐怖を知りました」


佐賀から訪れた人
「こんな風に残してあると、リアルに伝わってくるものがありますね」


こちらは地震直後の映像です。残った橋げたの周りには崩れた山肌が露出していました。



あれから6年が過ぎて辺りには緑が覆っています。


8月には工事用の足場も組まれました。このままでは谷底に落ちてしまう可能性もゼロではないことから、保存工事が進められることになったのです。



普段バリケードが設置され立ち入れない場所に、今回特別に入れて頂きました。


阿蘇地域振興局 維持管理調査課 西口栄喜さん
「ここが橋の際だったんですが、こちらの部分が落ちてあの状態に」



橋の金属のジョイント部分からごっそりとなくなっています。



立野側からは遠くて見ることができなかったのですが、橋の欄干なども近くに見ることができ、かつての姿を思い出させます。


8月に入り本格化した保存工事、その方法は?

西口さん
「下にずり落ちないようにコンクリートの擁壁を設置して固定する。上の方が地面の中に碇を下すように棒を差し込んで、それにワイヤーをつないで横ずれの防御を図る」


切り立った崖で、日々慎重に作業が進められています。


西口さん
「橋が落ちるというような災害はなかなか起きない。大災害の爪痕の1つではあるが、後世に大事に残していければ」