静岡県静岡市葵区本通に2022年5月オープンした「ビリヤニセンター」。パエリア、松茸ご飯に並ぶ、世界三大炊き込みご飯と称される「ビリヤニ」のテイクアウト専門店です。ビリヤニとは、インドなどで親しまれる炊き込みご飯。
<ビリヤニセンター 川口貴史さん>
「バスマティ米という、食感がプチプチしているお米を使った炊き込みご飯。今まで食べてきたカレーライスとも違うし、今流行っているスパイスカレーとも違う」
定番メニューの「チキンダムビリヤニ」。チキンとスパイスのうまみが口いっぱいに広がるひと品です。本物にこだわり、「ダムビリヤニ」という本場インドと同じ炊き方をしています。10数種類のスパイスを合わせ、飴色まで炒めた玉ねぎに、ニンニクやココナッツミルク、鶏肉などを加え、「グレ—ビー」というカレーソースを作ります。そこへ茹でたバスマティ米を入れて炊き上げます。
バスマティ米はインドの高級米で豊かな香りが特徴です。
<ビリヤニセンター 川口貴史さん>
「(Q.この作り方じゃないとダメ?)この味はでない。プチプチ感とか香りも出ない。辛さは控えめにして、多くの人に食べやすいように作った」
ビリヤニには、レモンとスパイスと野菜の入ったヨーグルトソース”ライタ”がついていて、味変しながら食べるのも醍醐味です。
<客>
「スパイスがすごい効いていて、日本食とは違った良さがある」
「10回目。ここで初めて(ビリヤニを)知って、すごく美味しいなと」
実は川口さん2022年、15年勤めた会社を辞め、このお店をオープン。53歳での新たな挑戦です。
<ビリヤニセンター 川口貴史さん>
「自分の家も小さい頃から飲食業をやっていた。大変だと文句を言いながらも、一生懸命頑張って、楽しそうにしている。どこか心の片隅に意識していた」
その思いを後押ししたのが、20年以上飲食店を営んでいた兄の敬生さんでした。
<ビリヤニセンター 川口貴史さん>
「ビリヤニっていう面白いものがあるからやってみないかという話があった。(兄には)小さい頃から影響を受けた。踏み出すきっかけになった」
一番忙しいランチタイムには、義理の姉・幸子さんも手伝いに来ています。
<川口さんの義理の姉 幸子さん>
「私も飲食業界で働いていたので応援しています。飲食業は素敵な仕事なので。皆さんに良いものを提供して、お客さんが笑顔になるという仕事だと思うので、協力しようと思った」
もうひとつの看板メニューは、日替わりの「ビリヤニBENTO」。
<義理の姉幸子さん>
「テーマは”旅するビリヤニ”。ビリヤニが色んな国に旅に行って、そこで色んな国の料理と出逢って…っていうのを想像すると楽しい。みんな意見をあれはこれはと言い出して、これ合いそうだねとか」
開店からおよそ半年、家族の応援を受け、今の仕事が楽しいと語る川口さん。
<ビリヤニセンター 川口貴史さん>
「進化系のビリヤニ、新しい味というと大げさかもしれないですけど、そういうのを目指したい」
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