警察官などをかたるオレオレ詐欺で、大分市に住む60代の男性が現金110万円をだまし取られたことがわかりました。

警察によりますと、6月下旬、大分市に住む男性(60代)の固定電話に「証券を発行するため名義を貸してほしい」などと製薬会社の社員を名乗る男から電話があり、男性は承諾しました。

7月に入り、警察官を名乗る男から「名義を貸すことは犯罪。あなたが逮捕されないように手続きをする守秘義務があるので誰にも話してはいけない」などと男性に電話がありました。

話を信じた男性は「口座が止まって出金できなくなる。資金をすべて別の口座に移す必要がある」などと男からの指示に従い、7月19日に指定された口座に110万円を振り込みました。

男性は別の口座から更に送金するために金融機関の窓口に相談したところ、職員が不審に思い警察に連絡して被害が発覚しました。

警察は「電話でお金の話が出たら詐欺を疑い、すぐに電話を切って家族などに相談してほしい」と注意を呼びかけています。