この夏は、新型コロナなどの感染症に加え、熱中症の患者も増えています。
こうした中、7月に入って増えているのが救急車の出動件数です。消防は、救急車の適正な利用を呼びかけています。
宮崎市と国富町、それに綾町を管轄する宮崎市消防局。人命を救うため、25日も、救急車が出動していきました。
宮崎市消防局が運用している救急車は10台。
7月に入ってから24日までの出動件数は1884件と、去年の同じ時期よりおよそ200件も多くなっています。
1日に115件と過去最多になった日もありました。
(宮崎市消防局救急救助企画室 濵砂憲治郎室長)
「特に7月になってから、かなり救急車(の出動)が増えている。熱中症の患者も増えているし、新型コロナウイルスに罹患されている傷病者の人も増えている」
出動件数の増加に伴い、宮崎市消防局では10台の救急車すべてが出動している時間帯もあるということです。
そのため、消防局では、救急車ではなく、一旦、消防車で現場に向かい、救護などを行って救急車が来るのを待つというケースもあるといいます。
(宮崎市消防局救急救助企画室 濵砂憲治郎室長)
「本人がいつもと違う、明らかにおかしいという時には、ぜひとも救急車を呼んでいただきたい。一方で、例えば救急車で行った方が病院で早く診てもらえるとか、病院に行こうとしても足がない、例えばアルコールを飲んでいるからとか、そういう理由での救急要請は絶対やめていただきたいと思う」
感染症や熱中症など、今後も増加が心配される今年の夏。適正な救急車の利用を心掛ける必要があります。
注目の記事
「やっと技術が認められた」従業員約70人の町工場が開発 量産可能な最高水準の緩み止め性能のボルト 【苦節21年の道のり 開発編】

“ポンコツ一家”で過ごした5年間 認知症の母と一発屋芸人 にしおかすみこさんが語る「ダメと言わない」介護【前編】

「下請け」は"NGワード" 法改正で消える暗黙の上下関係 フリーランスも保護【2026年から変わること】

パンや味噌汁でもアルコールを検知してしまう?飲酒してなくても摘発されてしまうのか 警察に聞いてみた

【実録・詐欺犯VS警察官】 詐欺電話を受けたのは“本物の警察官”「信号検査・逮捕令状・強制捜査」次々に出る専門用語…人々が騙される巧妙な手口を公開

3年で20本が切断…台湾「海底ケーブル」が直面する脅威と中国の影 最前線・沿岸警備隊パトロールに日本メディア初密着【後編】









