7月10日。沖縄の伝統的な染物「紅型」の工房に、意外な人の姿がありました。サッカー元日本代表で、実業家の中田英寿さんです。
伝統的なものづくりへの造詣が深い中田さんは、2009年から、「にほんものプロジェクト」という、全国各地の農業や工芸の現場を訪れてリポートをする活動を続けています。

▽中田英寿さん
「衣食住に関わること、人間が生きていくうえで、着ますよね、食べますよね。現場を知ることで自分の生活が豊かになったんです。それが面白いなと」
中田さんが訪れた知念紅型研究所を営むのは、知念冬馬さん(35)。琉球王国時代から続く紅型三宗家「下儀保知念家」の十代目です。
10代後半から京都や大阪、イタリア・ミラノでグラフィックデザインを学び、17歳から紅型作りに従事。22歳で工房を引き継ぎました。

中田さんは「今伸び盛りの素晴らしい工芸家がいる」と知り、今回知念紅型研究所にやってきました。