次期役員体制が決まらない事態が続く大分県農協で、候補を選ぶ推薦会議の一部のメンバーが壁村雄吉会長の職務執行停止を求める仮処分を大分地裁に申し立てたことがわかりました。

県農協の経営管理委員の次期体制案については、会長を務める壁村雄吉氏の選出などをめぐって6月の通常総代会で異例の先送りとなり、見通しが立っていません。

壁村雄吉氏

新体制が決まるまでは壁村氏を含む前の経営管理委員が職務執行者を務めています。

関係者によりますと、経理管理委員の候補を選ぶ推薦会議の委員6人は、壁村氏の職務執行停止を求めて7月18日付けで大分地裁に仮処分を申し立てたということです。

申立書では「壁村氏は人事案を通常総代会に提出する義務を怠った。出していれば地位を失うはずだったのに職務を続けている」と主張しています。

OBSの取材に対し県農協は「申立書が届いていないのでコメントできない」と話しています。