鳥取県議会のゴルフ同好会の会費を私的に流用したとして、業務上横領の疑いで5月に書類送検されていた松田正議員が不起訴となったことがわかりました。
米子市選出の松田議員は、県議会ゴルフ同好会の幹事長をしていた2016年から去年6月にかけて、同好会の口座から50回以上、あわせて250万円あまりの使途不明の出金を繰り返し、うち230万円を私的に流用していたとして、同好会の会員だった他の議員らが警察に被害届を出し、今年5月業務上横領の疑いで書類送検されていました。
不起訴の理由について検察は、「被害金を全額弁済しており、自白して反省しているなどの事情を総合的に判断した」としています。
松田議員は、「今回このような処分となったわけではありますが、多くの皆様に多大なご迷惑をお掛けし、大きな混乱を招いた事につきましては、深く反省しますと共に、改めてお詫び申し上げます」とコメントを発表しました。
議員としての進退については、「残された任期については、今まで取り組んできた県政の課題に対して、真摯に向き合いながら、全う出来ればと思っております」と辞職の考えがないことを明らかにしています。
松田議員は現在3期目。私的流用が発覚した後、所属していた自民党から除名され、230万円は返金していました。
鳥取県議会の浜崎議長は、「県議会としては昨年12月に『議員辞職勧告』という極めて重い決議を行っており、これを受け入れる考えがないことは誠に遺憾であり、松田議員には、高い倫理観が求められる県議会議員という立場を改めて認識いただきたい」とコメントを発表しました。