夏休みも終わりを迎える8月終盤ーー。全国各地で雨予報が続き、スッキリしない天気が続いています。この天気で、猛毒を持つ『殺人キノコ』が都市部の公園で大発生。最悪“死に至る”場合もある、猛毒キノコから身を守るには?
■“炎のように赤い”殺人キノコ「カエンタケ」

都市部の公園で相次いで目撃されている、猛毒のキノコ『カエンタケ』。
気象予報士 森朗氏:
美味しいキノコならいいんですが、ちょっと厄介なキノコなんです。
【「カエンタケ」とは?】
▼色:オレンジ色、赤。土から手の指が出ているように生えている
▼大きさ:数センチ~20センチ
▼口に入ると・・・
・食後30分で発熱、嘔吐。
・2日後には消化器不全や脳神経障害が起き、死に至る場合も
・触れるだけでも皮膚がただれる
弁護士 八代英輝:
絶対触っては駄目なものですね。
■キノコ研究家「カエンタケは中毒症状のデパート」

キノコ研究家の大館一夫氏によりますと、
▼雨(湿気)がカエンタケの発生につながるので注意が必要
▼約3グラム・小指の先ぐらいの少量で死に至ることも
キノコ研究家 大館一夫氏:
「消化器系や神経系の中毒を起こしたり、次から次へと症状が出る中毒症状のデパートのようなキノコ」
とにかく危ない「カエンタケ」。このカエンタケが生える原因は『ナラ枯れ』という木の伝染病。『ナラ枯れ』とは「カシノナガキクイムシ」と呼ばれる昆虫が、ナラの木の中に病原菌を運び込むことで立ち枯れしてしまう病気で、この「ナラ枯れ」した木の根元付近でカエンタケが発生する事が多いということなんです。
気象予報士 森朗氏:
「ナラ」って言われても(見た目では)よくわからないですよね。とにかく木の根元に生えてるような、木の実とか花びらに見えるかもしれませんけど、赤いものが見えたら絶対触らないように。
弁護士 八代英輝:
都市部の公園に生えてるということでお子さんとか遊んでるうちに触っちゃわないようにしないと。
落語家 立川志らく:
子どもがつまんでしまう可能性も十分ありますよね。
気象予報士 森朗氏:
キノコの形をしていれば「毒キノコかも?」と思うかもしれないけど、ついつい触ってしまうと触っただけでもただれるというような症状が出るということですから。もし触ってしまったりした場合には、すぐ病院に行った方がいいと思いますね。
(ひるおび 2022年8月22日放送より)














