日英伊 共同開発の課題は

政府が進める、イギリス・イタリアとの次期戦闘機の共同開発。そもそも、なぜ新たな戦闘機が必要で、なぜ共同開発なのでしょうか。

防衛産業に詳しい拓殖大学 佐藤丙午 教授
「新たな戦闘機が必要なのは、F-2戦闘機が製造設計から30年経っているので、更新が必要だった。先行するイギリスや、製造技術において極めて優秀な能力持つイタリアと共同開発は合理的な選択ではあった

ただ、この戦闘機をめぐっては“ある懸念”が。岸田総理は2024年3月、こんな答弁をしていました。

岸田文雄 総理大臣
「英伊は調達価格の低下等に向けて、完成品の第三国移転(輸出)を推進することを貢献の重要な要素と考え、我が国にも同等の、同様の対応を求めている

つまり、次期戦闘機を別の国に売って利益を出すことで開発コストを抑えたいイギリス・イタリアと、足並みを揃えないと不利な立場になる、ということのようです。

当初、次期戦闘機の輸出に反対していた公明党は、輸出先を戦闘が行われている国を除くことなどの「歯止め」を設けることで輸出解禁を容認。2024年3月、政府は、次期戦闘機の第三国への輸出を解禁する方針を閣議決定しました。

防衛産業に詳しい拓殖大学 佐藤丙午 教授
「(輸出を)与党内協議を経て、閣議決定で決めるという話なので、国会の中で議論することはそれほど想定されてはいません。アメリカでは一定額以上のものは議会の報告・承認というプロセスがありますので、どういう手続きで武器移転(輸出)を進めるのか、という議論を与野党で深めてほしい

イギリスを訪問中の木原防衛大臣は、先ほどイギリスとイタリアの防衛大臣と会談。2035年の次期戦闘機の配備に向けた連携の継続を確認したということです。