山口市秋穂でおよそ70年前に途絶えた祭りが地域を盛り上げようと復活しました。

穏やかな海に幻想的な光景が広がりました。

およそ70年ぶりに復活したのは、山口市秋穂、大海地区の「十七夜祭」です。

祭りは旧暦の6月17日に赤崎神社で行われていましたが、みこしの担ぎ手不足で途絶えていました。


今回、山口県漁業協同組合大海支店に若い人が増えたことで地域を盛り上げようと復活が決まりました。

みこしは角度を調整しながら、慎重に船に乗せます。

赤崎神社 道中豊明 宮司
「ここまできたらそこそこ成功になったかなという喜びはありますね神様を乗せて大海湾の中を祭りをして歩くというは感激ですね」

午後7時50分、祝詞があげられ、みこしが乗った御座船など6隻が出航しました。

およそ1時間かけて、大海湾を3周します。

「十七夜祭」は、貴族が池で船を浮かべて音楽を奏でた「管弦の遊び」をアレンジし神様に海で楽しんでもらおうと始まったとされています。

月明かりに照らされながら、穏やかな大海湾を周りました。

「思ったよりも盛大というか、神々しい感じがしますね」

「来年もあって欲しいです。何回でも見たいです、これ」

来年以降は雅楽奏者を乗せることも検討しているということです。