お寺の修行を通して「心のあり方」を学んでもらおうと、夏休み中の子どもたちが“一休さん”体験を行いました。

ちょっと緊張した表情でやってきたのは小さな一休さんたちです。

城西館と竹林寺が毎年行っていて、2024年で13回目。22日は、小学1年生から3年生までの19人が参加しました。

まずは「掃除の修行」です。掃除をすることで自分の心もきれいになり気持ちよく過ごせることを学びます。

勢いよく一気に拭く「一休拭き」も。

目を閉じて座禅を組む「瞑想」。自分の心に向き合い、姿勢や呼吸、心を整えながら仏教の教えを体に染み込ませていきます。じっとするのは難しく、集中力も切れてしまう一休さんの姿も。

おどろおどろしい真っ赤な絵は「地獄図」。人間の人生が描かれています。

人の道にそれた行いをすると、地獄で様々な罰が待っているという教えに、少し怖がりながらも興味津々な様子でした。

(参加した児童)
「地獄の話が楽しかった。背中を手でたたくのがきつかった」

(参加した児童)
「初めてだったから、いろんな地獄とかに落ちることとか知って、来年もきたいと思った。お掃除とかも家でいっぱいしたい」

(海老塚 義乘 副住職)
「心を安らかにすることの大切さとか、何かに集中することの大切さとか、お寺という切り口からお伝えできたらいいのかなと思っています」

日常とは少し違った空間で修行を重ね、大切なことを学んだ一休さんたち。ちょっぴり成長した夏の一日でした。