21日に行われた、高校野球沖縄選手権の決勝戦。延長タイブレークの末優勝をした興南に敗れたエナジックスポーツも、初めての決勝戦で素晴らしい試合を見せました。
聞きなれない学校名やノーサイン野球といった斬新なプレースタイルなど話題も多かった新鋭私学校・エナジック。創部3年目甲子園にあと一歩までせまった挑戦を追いました。

名護市瀬嵩。旧久志小学校の跡地に、エナジックスポーツ高等学院のグラウンドはあります。沖縄の野球界に、新たな風を吹きこむ新鋭私学。「創部3年以内の甲子園」を合言葉に、チームはこの夏、快進撃を見せました。
2年前、1期生15人が入り産声を上げたエナジックスポーツ。過疎地域とされていた、北部・名護市の東海岸から、新たなチャレンジが始まりました。
▽新里哲弥主将(1年生当時のインタビュー)
「面白い人もいれば真面目な人もいて、とても個性豊かな人たちだなと思う」「1期生だから今から歴史を築きあげていく意味で頑張ろうと思いました」
全員が寮生活を送り、24時間、共同生活で、野球に取り組む毎日。
チームの指揮を執るのは、2008年に浦添商業で夏の甲子園ベスト4に輝き、美里工業でもセンバツ出場を果たした神谷嘉宗監督です。
▽神谷嘉宗監督(就任当時)
「(定年退職し)やることがないと思っていたら、また一緒に夢を追えるというのは大変幸せです」「絶対勝ちたい気持ちが最近ひしひしと感じられるようになって、すごく頼もしい1年生だなと思っています」
目指したのは、選手たちが自分たちで戦略を考え攻撃を組み立てていく、ノーサイン野球。1年生の頃から試合に出場し、研鑽を積んだ選手たちは、2年間で大きく成長を果たします。