山口県は19日、徳山湾で有害なプランクトンが増殖しているとして、赤潮警報を発令しました。
県によりますと徳山湾での定点観測で、4か所の観測地点のうち2か所で有害なプランクトン「カレニアミキモトイ」の増殖が確認されました。カレニアミキモトイは、魚のえらに入り込んで詰まらせる危険なプランクトンで、警報の基準値1mLあたり5000個に対して、櫛ヶ浜港の観測地点では基準値のほぼ4倍にあたる19975個が確認されました。
県ではいけすなどを持つ漁業者に対して出荷を急ぐことなど、被害防止を呼びかけています。なお、この海域でとれた魚を人間が食べても健康に影響はありません。
県では先月末からの雨で養分の多い水が川から流れ込んだことや、気温が急激に上昇したことなどが原因ではないかとしています。カレニアミキモトイによる赤潮警報の発令は、今シーズン初めてです。