今月12日、松山城の城山で発生した土砂崩れ。今回の災害では、松山市のずさんな情報開示が次々と発覚しています。
土砂崩れとの関連が調査されている山頂付近の異変について、6年前の西日本豪雨の後にも亀裂が見つかっていたことが新たに分かりました。
松山城では、今回の土砂災害が起きる11日前の今月1日、山頂付近の緊急車両用道路に亀裂が確認され、今月9日にかけて擁壁の一部を撤去する工事が行われていました。
松山市はこれまで、大雨による緊急車両用道路の亀裂は去年7月に初めて見つかったと説明していました。
しかし…。
松山市の担当者
「西日本豪雨が発生したその直後に軽微なひび割れが発生しております。当時の記録を確認したところ、豪雨による破損という形で書いております」
6年前の西日本豪雨の後にも亀裂が見つかっていたことが新たに分かりました。
松山市の担当者
「確認不足で…」
今回、松山市が提供した当時の写真を見ると、道路完成から数か月後にもかかわらず、路面には数メートルはありそうな亀裂が走っています。
市は「軽微なひび割れ」と判断し、亀裂を樹脂で埋める修繕をしたということです。
この道路をめぐっては、野志市長が「文化庁の許可が必要で対策工事が遅れていた」と説明しましたが、その後、文化庁から「緊急性がある場合は許可は不要だ」と指摘されています。
地元の住民は…。
マンションの住民
「うちの住民でも毎朝城山へ登山する、散歩に行っとる人がおるけんね。もうずっと前から見てるんですよ。なんで7月1日から工事なんだ。ずっと前から出とんやけん」
市の対応を疑問視する声が広がっています。
注目の記事
“あと1個”や“残り1分”「ダークパターン」の可能性、“ひっかけ型”で定期購入も【Nスタ解説】

【最新】事故から2週間...下校中はねられた女子中学生は未だ意識不明 ドライバーは "停車した車" を追い越し若い命が危険に...「危険運転」とは何か 事故の状況からわかるその恐ろしさとは(山形・酒田市)

「胸がなくても大丈夫」乳がん公表の梅宮アンナさん…闘病から電撃結婚までを語る 家族への願い「変わりなく接してほしい」

【初密着】110番通報を受ける『大阪府警・通信指令室』 約2割は"迷惑通報"など緊急性なし「何千回も同じ内容でかけてくる」 それでも府民の命を救うため「どんな声にも耳を傾ける」

「謎の光る帯」上空で目撃 明け方に揺れるその正体は…専門家に聞いてみると 鹿児島・姶良市

今シーズン「ノロノロ台風&迷走台風」多発か さらに勢力は去年より増す可能性も 海水温の上昇だけでなく“偏西風”にも理由があった 備えるため「予報円」正しい理解を tbc気象台
