盛山正仁文部科学大臣が来高し、高知大学の医学部や農林海洋科学部の施設を視察しました。

盛山正仁(もりやま・まさひと)文部科学大臣は17日から2日間の日程で徳島の専門学校や高知の研究施設などを視察しています。

18日は高知県南国市にある高知大学医学部のキャンパスを訪れ、最初に受田浩之(うけだ・ひろゆき)学長から大学の概要や特色の説明を受けました。高知大学は特殊な物質が投与されたがん細胞に光を当てて見つけやすくする光線医療を2017年に日本で初めて生み出しています。

大臣はモニターを見ながら実際に細胞が赤く光っている様子を確認していました。このあと大臣は同じ南国市にある農林海洋科学部に移動。パプリカが育てられているビニールハウスで、職員からカメラやセンサーを使って集めた二酸化炭素濃度や日射量などのデータをもとに、AIやIoTを使って生産者に情報を共有する研究が紹介されました。

また大臣は貴重な海底の堆積物=コアを保存している海洋コア国際研究所を視察しました。

(高知大学 受田浩之 学長)
「トップが視察をして我々の活動を肌で感じて、その価値を認識していただく、そこから動いていくものは動いていき、我々は具体的な要望を重ねていくことで、地域の大学として目指していく具体が整っていくのではないかと期待しています」

このほか盛山大臣と高知大学は、博士人材の育成の強化や国際的な多様性のための教育カリキュラムなどについて意見交換しました。