廃油や食品廃棄物からの再生エネルギーの製造に取り組む岡山市南区の企業が、取り組みを広く知ってもらおうと食品リサイクル工場の見学会を行いました。

見学会を開いたのは「バイオディーゼル岡山」です。主にてんぷら油などの廃油からバイオディーゼル燃料を製造していますが、2021年からは新たなに食品廃棄物から再生エネルギーを製造する事業にも取り組んでいます。

(榎崎朱子記者)
「こちらの食品リサイクル工場に、廃棄された食品が集まってきます。その時に食品と容器を分けなくても、こちらできちんと処理できるそうです」

スーパーや食品工場などで廃棄処分となった食品を液状に加工して発酵させます。それによってできたメタンガスを発電に活用する仕組みです。

(バイオディーゼル岡山 三戸篤史工場長)
「一番の特徴は包装容器の入っている廃棄物がそのまま(分別せずに処理)できるということだと思っています。今まで(分別できずに)焼却していたものがリサイクルできるようになった、エネルギーを回収できるようになったことが一番の特徴かなと思っております」
この食品リサイクル工場は、フル稼働すると1日に約1600世帯の電気を賄えますが、現在の稼働率は約7割だということです。

(バイオディーゼル岡山 弘末希世史社長)
「まず(稼働率を)100%に近づけるべく集荷量を上げていきたいなと思っています。市民の方とともに発展していきたいと思っております」

「バイオディーゼル岡山」では、食品リサイクルについて理解を深めてもらうため、今後、子どもたちを対象に工場見学会や出前授業などを積極的に行いたいとしています。














