ネットワーク登録の認知症高齢者は3%…
私たちは県内すべての市町村に、見守りネットワークについてアンケート調査を実施しました。すると…。

小矢部市は事前登録が不要。

氷見市など7つの自治体は原則、事前登録が必要ですが、緊急の場合は即日対応できると回答。これらの自治体は外部委託をせずに、自らネットワークを運営していました。

氷見市包括支援センター 竹本和代さん「実際に配信を希望される方の多くはですね、未登録の方だったということから委託ではタイムリーな対応は出来ないといふうに判断致しました」

富山市ではなぜ事前に登録していなければ探してもらえないのでしょうか。
富山市 藤井市長「より正確な情報をですね。早急に正確に流したいという思いから事前登録制にしているということであります」


Q「登録に時間がかかるというのは富山市の場合は業者に委託していると思うのですけど、そのあたりは関係しているのでしょうか」
富山市 藤井市長「あまり大きな要因かどうかわかないんですけど、事前登録に時間がかかるというのは事実だと思います」「即日性を持って、登録してなくてもですね。すぐに発信できるような仕組みでやっているところもあるというアイデアもいただきましたので早速研究していきたいなと思います」


富山市内で介護認定を受けた認知症高齢者は2024年3月末時点で1万2818人。このうち「見守りネットワーク」に登録しているのは411人、わずか3%にすぎません。

警察のネットワークからも富山市のシステムからも情報を得ることができなかった片口重明さん。遺体で見つかった現場を初めて訪れた次女明美さんは同じような悲劇が繰り返されないことを祈りました。

片口さんの次女 明美さん「ますます本当にどうしてがいっぱい。どういう思いでどうしてここだったんだろう。どういう思いでいたんだろうっていうのが本当に改めて思います」

警察と行政が連携し有効的に捜索するシステムの構築が早急に求められています。

高齢者が年々増加する現在、突然、家族が自宅から行方不明になる「消える高齢者」の現実は他人事ではありません。高齢者の命を守る捜索システムが実際に稼働しているのか、各自治体はシステムを検証しさらに対策を強化する必要があるのではないでしょうか。