ポーランドでウクライナ避難民のための託児所を運営してきた沖縄県出身者、東優悟さんが18日、県庁で会見し、今後託児所を段階的に縮小していくと報告しました。
那覇市出身で現在はポーランドの大学で日本語講師を務める東優悟さんは去年7月、ウクライナから避難した子どもたちのためにポーランドに託児所を開設しました。
3年ぶりに日本に一時帰国した東さんは18日、県庁で会見し、これまでの支援に対する感謝を伝えたうえで今後は子どもの受け入れをやめ、8月から託児所の運営を段階的に縮小していくことを報告しました。

▽東優悟さん
「難民の生活の中でもほっとする場所があった、そこに遠い海の向こうの日本人の支援があったという気持ちが少しでも芽生えることができたら/この託児所がすごく価値のあるものになったんじゃないかと考えている」
東さんは、事業継続に向けてこれまで試行錯誤してきましたが毎月150万円ほどかかる運営費の資金繰りが厳しく、継続は難しいと判断したということです。
▽東優悟さん
「戦争が始まって2年半(支援を)続けてきて今は皆さんへの感謝と、少しすっきりとした気分で託児所の未来を見ることができている」
現在、東さんが運営する託児所では18人の子どもたちを預かっていて、近隣の保育所などで受入れ先が見つかるまでは支援を続けたいとしています。