生態系などに影響を及ぼすおそれがあるとして特定外来生物に指定されている「ツマアカスズメバチ」が、福岡県内で今月、新たに50匹以上見つかったことがわかりました。
◆2~3つの巣が存在か
九州大学農学研究院の上野高敏准教授によると、今月に入って、福岡県久山町と篠栗町の計6か所で50匹以上のツマアカスズメバチを確認したということです。2つから3つの巣があるとみられています。
外来種のツマアカスズメバチは攻撃性や毒性は在来種のスズメバチと変わらないものの、ミツバチを襲うなどし生態系に悪影響を及ぼすおそれがあります。そのため「特定外来生物」に指定されて駆除の対象になっています。
◆この夏から秋がターニングポイント
福岡県内では、今年4月から5月にかけて福岡市や久山町で女王蜂が相次いで見つかったため、上野准教授らが調査を続けていました。上野准教授は「福岡県に定着する一歩手前の段階。この夏から秋が、定着を許すかどうかのターニングポイントになる」と警告しています。
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