SNSを使った詐欺が後を絶ちません。県警は10日、ことしに入ってから6月末までにSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の被害は合わせて180件、その被害額は22億1850万円に上っていると発表しました。恋愛感情などを利用して金銭をだまし取るいわゆるSNS型ロマンス詐欺の被害にあった男性が、RCCの取材に応じました。その手口とは。
被害男性:
「自分はだまされないと思ってましたよね」
三原市に住む60代の男性は、ことし4月までに合わせて155万円をだまし取られるロマンス詐欺の被害に遭いました。

被害男性:
「友だちになってもいいですか?って。それで何気なく『まあいいか』ということでOKしたら相手から連絡があったんです。『私も仕事を辞めて定年退職していますよ』などと、お互いの趣味などたわいもない話をずっとしてたんです」
男性のフェイスブックアカウントに女性から連絡があったのは2月のことでした。女性はシリアに駐在するアメリカ軍医師だと名乗り、男性は女性から誘導されLINEでやり取りをするようになります。
一人暮らしの男性はまめに返信をくれる女性に、次第に好意をもつようになりました。
Q.名前は名乗りました?
被害男性:
「ええ。リリー・ローランドと」

Q.リリー・ローランド?
被害男性:
「はい」
実際に送られてきたリリー・ローランドを名乗る人物の写真を男性が見せてくれました。40代から50代とみられる金髪の女性。ドレス姿や軍服姿の写真も。プロが撮影したと思われる写真のほか、プライベート写真のようなものまで。バリエーションは豊富です。

この女性は一体誰なのか。提供された写真を調べると、実在する外国の著名人の画像が使われていることが分かりました。