去年5月、生徒4人がバーベキューの火で死傷する事故が起きた福岡県柳川市の美容専門学校で、辞任した理事長の後任に長男が就任したことが分かった。
事故をめぐっては第三者委員会が、要因のひとつに“ワンマン経営”をあげ「経営体制の抜本的な刷新が必要」と指摘していた。
保護者からは、「家族経営は変わらず、本質的に何も変わらないのではないか」と諦めに近い声があがっている。
理事長の発案でコンロにアルコール1リットル投入
去年5月24日、福岡県柳川市にある「ハリウッドワールド美容専門学校」で痛ましい死傷事故が起きた。
全校生徒が参加したバーベキュー大会で、20代の男性職員が火の炭が入ったコンロの火力を上げるため、約1リットルにのぼるアルコールを注いだことで爆発的に炎上。
近くにいた生徒4人に燃え移り、当時18歳の男子生徒が死亡、3人が全治1週間から3か月ほどのやけどを負った。