感染者数の高止まり傾向が続く中、自宅療養者も増えています。そうした中、需要が高まっているのが宅配サービスです。食料品や日用品に加え、医薬品を注文できるサービスもあり、自宅療養する人の味方になっているようです。
◆需要高まる宅配サービス
福岡県太宰府市にあるエフコープの支所です。この日も朝から、食料品を車に積み込む作業が行われていました。

エフコープ太宰府支所 中村要支所長「普段よりも、ご利用いただいている組合員数や1人あたりの利用点数は少し高くなってきているかな、というイメージがあります。冷凍食品を中心にけっこう増えてきているなというところ」

新型コロナの感染拡大に加え、夏休み中ということもあり、生鮮食品のほかに、日持ちする冷凍食品の需要が高まっているということです。消費者の暮らしを支える宅配サービスを途切れさせないため、仕分けや配達を担当するスタッフも、十分な感染対策をとりながら業務にあたっています。

エフコープ太宰府支所 中村要支所長「自分達自身も、事業を継続するという意味でも事業所内でコロナウイルスの感染拡大を防止するためにしっかりと予防をしながら、地域に必要とされる存在でありたいと」
◆医薬品の注文が倍増
一方、感染して自宅療養する人たちを支援するこんなサービスも注目されています。

RKB川内信江「こちらで運んでもらえるのは、医薬品です。症状に合わせて必要なものを注文することができます」
24都道府県にある40の配達エリアでサービスを展開する「Wolt(ウォルト)」。インターネットで注文を受けてから概ね30分以内で、自宅まで商品を配送します。主に作りたての料理や食料品を扱っていましたが、新型コロナの感染第7波が拡大して以降、注文が急増したのが、医薬品や、自宅療養に必要な品々です。

ウォルトジャパン リテール事業開発 高木慶太本部長「解熱剤、冷却ジェルシート、ゼリーといった商品、保存がきく即席麺というような、自宅療養中に消費されるような商品の売り上げが(第7波の前に比べて)倍増しておりますし、スポーツドリンクは3倍の売り上げまで拡大しているような状況です」
◆コロナに対応して新サービス模索
ウォルトはこうした需要の変化を受けて、注文サイトに自宅療養者向けのカテゴリーを新たに作りました。

ウォルトジャパン リテール事業開発 高木慶太本部長「日々、社会の情勢が変わる中でどんな商品が検索されて、ニーズがあるのかというところを踏まえながらパートナーさんと一緒に商品の選定をして、タイムリーに必要な商品を提供するということを実際に行っております」
急速に拡大した感染第7波が、宅配サービス業界にもニーズの変化をもたらしています。















