「こんな状態になっているとは」屋内でも熱中症に注意
意外にも注意しなければならないのが「屋内での熱中症」です。この日、訪問看護を受けていたのは、足立区に住む97歳の男性。

訪問看護師
「外はすごい暑さになりましたが、いかが?大丈夫?」
一見、元気なように見えますが、体温を測ってみると…

訪問看護師
「37度3分まである」
体温は37度を超えているうえに、「熱中症」の可能性も。
訪問看護師
「ちょっと高いかもしれないね、お熱」
男性
「熱がある?」
訪問看護師
「熱がこもっている。発熱とは違う」

訪問看護を受ける男性の息子(65)
「表情も普通だし、本人が『暑い』『寒い』とか言わない人だから。こんな状態になっているとは」
東京23区では今月に入り、熱中症による死者が6人確認されました。このうち6日に確認された3人は、いずれも70代から80代の高齢者で、屋内で亡くなっていました。

訪問看護ステーション「ブロッサム」 西村直之代表
「これが高齢者の一番怖いところで、この状態が誰も目が入らないとなると、熱中症で、訪問したときに倒れていたとか、ぐったりしていたということになる。命に危険が及んでしまうこともあるので、空調は基本的にはつけていただく」
命を脅かす危険な暑さとなった地域がある一方、9日は災害級の大雨になった地域も。降り続く雨で道路が冠水した、島根県松江市の道路。膝の高さまで水に浸かり、風で傘も役に立たない様子です。それでも自転車や車は、冠水した道路を進んでいきますが…

記者
「車が1台、ハザードランプをつけて立ち往生しています」
Q.エンジンが止まった?
「みたいですね」
Q.水の量は大丈夫だと思った?
「いや、危険を感じた。かつて、こんなことないので」
松江市や出雲市では、午後9時までの12時間に降った雨の量が200ミリを超え、観測史上最大を更新しました。

記者
「こちら擁壁が作られて、水が溢れないようにしていたんですが、先ほどから水が乗り越え始めました」

これは松江市内を流れる比津川の様子。徐々に道路に溢れ始め、正午頃には隣接する店舗の駐車場が一面、水浸しになりました。
9日は山陰から東北の日本海側を中心に梅雨前線の活動が活発に。新潟や秋田などでも大雨となりました。
「凄いですね。ここ最近で一番降っている感じ。びしょびしょで、足とかも」
山形県最上町では、1時間に61ミリの非常に激しい雨が降り、消防団が土のうを積む様子も。

10日以降も前線の影響で、北日本から西日本で雨が降る予想です。また、東京や埼玉など関東では10日も猛暑日になる予想で、引き続き、注意が必要です。