知人の女と共謀して姉を殺害し、通帳などを奪ったとされるホームレスの女(52)の裁判員裁判は、8日、2日目を迎えた。
遺体の解剖を担当した医師が証言台に立ち、考えられる犯行の状況を淡々と説明した。
これまで1600件の解剖を担当した医師が法廷で証言
8日午前10時、福岡地裁小倉支部の法廷には、住居不定・無職の辻和美被告(52)が入ってきた。
5日の初公判と同じく、白髪交じりの髪を後ろでひとつに束ね、上下黒のジャージ姿だった。
起訴状などによると、辻和美被告(52)は去年6月2日、知人の岡村恵美被告(47)と共謀して、福岡県水巻町に住む姉の辻つぐみさん(当時52)の首を圧迫して殺害し、通帳3冊と印鑑を奪った強盗殺人などの罪に問われている。
公判2日目となった8日は、産業医科大学法医学教室の佐藤寛晃教授が証言台に立った。
これまで担当した解剖は1600件、50件ほどの裁判で証言をしてきたという。
つぐみさんの遺体を解剖し、和美被告の体に残った傷を検査した佐藤教授は、淡々とその結果を語った。