イギリスの総選挙で、野党・労働党が単独で過半数の議席を獲得し、14年ぶりの政権交代が確実となりました。
野党・労働党 スターマー党首
「我々はやりました!」
さきほど、労働党の本部で勝利演説を行ったスターマー党首。4日、投開票が行われたイギリスの総選挙では、労働党が下院の定数650議席の過半数を獲得し、14年ぶりに政権を奪還する見通しとなりました。
BBCによりますと、日本時間午後3時半までの獲得議席は労働党が410、与党・保守党が118で、労働党の圧勝となっています。スターマー党首は演説で「変革」という言葉を繰り返しました。
野党・労働党 スターマー党首
「皆さんが選挙を戦い、投票した結果、この時がやってきました。変革が始まります」
一方、議席を200以上減らし、“歴史的大敗”が予想される保守党。
与党・保守党 スナク首相
「労働党が勝ちました」
スナク首相は敗北を認めました。保守党ではトラス前首相のほか、シャップス国防相が労働党の候補者に敗れるなど、過去最多となる11人の現役閣僚の落選が報じられています。
与党・保守党 スナク首相
「イギリス国民は今夜、厳しい判決を下しました。学び、反省すべきことは多く、敗北の責任は私にあります」
出口調査の時点で、労働党の圧勝が予想されていた今回の総選挙。市民の反応は…
市民
「結果は意外ではありません。みんな変化を求めている。労働党には絶好のチャンスです」
労働党のスターマー党首は新たな首相に就任する見通しで、チャールズ国王の任命を受けたのち、首相官邸前で就任会見を行う予定です。
(Q.ロンドンで取材している岡村記者に聞きます。今回の総選挙、与党・保守党が歴史的な大敗を喫する見通しですが、要因はどこにあったのでしょうか?)
保守党の惨敗は、背景に「経済の低迷」や「生活水準の低下」が大きな要因としてあるとみられます。保守党は前回の総選挙でEU離脱を争点として戦い、実現に導きましたが、国民はEU離脱の恩恵を感じられないばかりか、歴史的なインフレに苦しみました。
スナク首相は“インフレ率を下げた”とアピールしましたが、人々の暮らし向きが劇的に改善したわけではなく、国民の生活危機に対する懸念は根強くあります。一方で、▼ジョンソン元首相のコロナ禍でのパーティー問題や、▼トラス前首相が打ち出した減税策により市場の混乱が起き、首相が相次いで交代し、国民は嫌気がさしました。
さらに、このところ相次いだ不祥事が「保守党への不満」に拍車をかけ、「労働党」への支持拡大につながりました。
(Q.今回の勝利により、労働党のスターマー党首が新首相に就任する見通しですが、外交政策に変化はあるのでしょうか?)
スナク政権が積極的に行ってきたウクライナへの支援については継続される見通しです。一方、スナク政権は日本と安全保障面で関係強化を進めてきましたが、労働党はマニフェストで「日本」という言葉を一度も使っていません。
スターマー党首が政権を握っても日英の関係は揺るがないとみられていますが、まずはEUとの関係改善など、近隣諸国との関係を優先課題とすると思われます。
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