山口県立美術館で、画家・香月泰男の代表作、シベリアシリーズを集めた絵画展が開かれています。これにあわせて出身の長門市では、市内の中学生がいる家庭に、チケットが贈られました。
斎木病院の齋木泰彦院長が3日、長門市役所を訪れ、伊藤充哉教育長にチケットを手渡しました。斎木病院では市内の中学生にシベリア・シリーズを見てもらい、感性豊かにいろいろな物を吸収して欲しいと、贈りました。
斎木病院・齋木泰彦院長
「絵に触れることで、人生の大きな刺激になればいいなと思って、いい機会だと思ってプレゼントさせていただきました」
長門市出身の画家・香月泰男は太平洋戦争で大陸に赴き、敗戦後に体験したシベリア抑留をテーマにした「シベリア・シリーズ」で知られています。没後50年に合わせて4日から山口県立美術館で「没後50年香月泰男のシベリア・シリーズ」が開かれています。
贈られるチケットは780枚で、市内の5つの中学校の生徒661人と教職員に配られます。作品展は18歳以下は無料ですが、家族と一緒に出かけるなどしてチケットを利用し、絵が描かれた思いなどを話し合ってほしいということです。
長門市 伊藤充哉教育長
「この長門、山口県が生んだ偉大な画家香月泰男についてしっかりと学んで欲しいな、そして自分のふるさとに誇りを持って欲しいな」
香月の次女で、齋木院長の母でもある齋木敞子さんも訪れ、香月との思い出などを話していました。