職場での労働災害防止に向けて、高知労働局が製造現場の安全対策などを視察しました。事故を防ぐには1人ひとりが「自分ごと」として高い安全意識を持つことが大切です。
厚生労働省は、7月1日からの1週間を「全国安全週間」とし、労働災害防止のための啓発活動に取り組んでいて、2日は高知労働局の菊池宏二(きくち・こうじ)局長らが、高知市の造船会社「新来島高知重工」を視察しました。
(リポート:京面龍太郎アナウンサー)
「あちらのパーツは重さが80トンほどあり、あのパーツを船台に持って行って組み立てる。重い部品を扱うので、様々な安全対策がとられている」
4万トンの貨物船を造る現場です。重量のあるパーツをクレーンで吊り上げて運ぶことが多く、工場では、複数の社員が連携して指をさしながら声をかけ合うなど、安全確認には特に気を付けているといいます。

高知労働局によりますと、県内で去年起きた労働災害では、製造業の現場で機械に挟まれたり巻き込まれたりするケースが多かったということです。1人ひとりが「自分ごと」として高い安全意識を持つことが大切です。
(高知労働局 菊池宏二 局長)
「(造船工場では)『クレーンを取り扱う際に、周辺に人が入らないように徹底されている』という話を聞いたので、高所作業も安全が保たれているのではないかと考えている。働く皆さん1人1人が、災害防止に向け『労災を発生させない』という強い決意を持って、今後も取り組んでいただければ」
また、これからの時期は熱中症が増えるため、高知労働局は事業所などに対し、暑さが厳しい時は水分・塩分などを積極的に補給させること、「暑さ指数」が高い時は作業を中断させることなどを呼びかけています。














