佐賀県嬉野市で15日から行われる予定だった将棋の藤井聡太五冠の対局が、新型コロナの影響で延期になりました。代わりのイベントが16日嬉野市内で開かれ、集まった将棋ファンが、藤井五冠に直接質問するなどして交流しました。

佐賀県嬉野市で開かれた藤井聡太五冠のトークショー。ステージ上には藤井五冠のほかに、福岡市出身の中田功八段や豊川孝弘七段、それに佐賀県出身の武富礼衣初段がのぼりました。藤井五冠は15日から、王位戦七番勝負の第4局に挑むはずでしたが、相手の棋士が新型コロナウイルスに感染したため、対局は延期に。この会場で予定されていた大盤解説会の代わりに、トークイベントが企画されたものです。

◆20歳になったばかりの「お酒」
7月19日に二十歳になった藤井五冠。初めて飲んだお酒について聞かれると…。
藤井聡太五冠「ふふふ、梅酒です。(初めての味はどうでしたか?)うん、えーと(会場笑)梅酒は飲みやすくて、おいしかったです」

◆「チェスで対戦したい人は?」
また、会場に集まった約350人のファンも藤井五冠に積極的に質問しました。

ファン「将棋のほかにチェスもされるということなんですが、チェスで羽生先生と対戦してみたいなと思ったことは?」
藤井聡太五冠「なかなか上達できていなくて、羽生先生と対戦しても多分ぼこぼこにされてしまうので、もう少し上達していい勝負ができるようになったら一局お願いしたい」
男性「(対局がなくなって)豊島先生との将棋をぜひ見たかったんですけど、今回は生のトークショーで、それはそれで楽しかったです」
男の子「いい話を聞けてよかったなって、こういう機会があってうれしかったです」
女性「来年もぜひ、応募して来たいと思います」
◆次回対局に意気込み

王位戦の対局は、2021年も嬉野市で開催予定でしたが、記録的豪雨のために延期されていて、実際の対局を見るのはまた次の機会となりました。最後に地元の子供たちから花束と記念品を受け取り、ステージをあとにした藤井五冠。延期された王位戦第4局は、今月24日と25日に徳島市で行われます。
藤井聡太五冠「持ち時間をしっかり使って、じっくり考えて試合できれば、皆さんご観戦いただければと思う」














