若い世代の政治参加どう増やす?
小川彩佳キャスター:
トラウデンさんは、ソフィーさんに話を聞きたいということで取材をしたということですが、どうでしたか?
トラウデン直美さん:
18歳で議員になったソフィーさんが来日するということで、どうしても話を聞きたいと思って今回の取材が実現しました。18歳だった彼女を「選ぶ」社会があったということにも興味がありました。すごく面白くて前向きな話が聞けました。

小説家 真山仁さん:
世界的にも日本でも、若い人がデモに参加していますが、デモだけでは政治は変わりません。
民主主義で、政治に参加するには議員になるしかないのですが、日本の若い人は行動が伴っていないように思います。
「誰かがやる」ではなく「私がやる」という意識だと、(ソフィーさんのように)できるのではないでしょうか。

トラウデン直美さん:
街で話を聞いてみても、「近い世代の人が選挙に出ていたら、応援したくなるし、興味が湧くと思う」という声が多かったので、若い人が選挙に出るチャンスがあるというのは、投票率を上げる意味でも必要なことなのではないかと思います。
40歳以下の国会議員が6%の日本 真山さん「被選挙権の年齢も上げるべき」

藤森祥平キャスター:
日本若者協議会のデータによりますと、国会議員の40歳以下の割合(2023年)は、日本は6%で147か国中134位だということです。

現在、日本は選挙に立候補できる年齢が衆議院・地方議員は25歳、参議院・都道府県知事は30歳となっていますが、OECDに加盟する全38か国中、23か国は18歳から立候補できるそうです。
小川キャスター:
日本は“若手議員”として、50代の議員が出てくるということもありますよね。
選挙に立候補できる年齢を引き下げることで、若い人たちの投票率は上がるのでしょうか?
真山さん:
選挙権が18歳からになったときから思っているのですが、(選挙で)選びたいのは同世代の人じゃないでしょうか。
一番年齢が近くて25歳の候補者ということになりますが、18歳にとっては“7歳上”はすごく上に感じるはずですので、選挙権の年齢を上げるのであれば、被選挙権の年齢も上げないといけないと思います。
それでも、「どうせ立候補者が通らない」となるのであれば、世代ごとに選ぶという制度を作るべきです。
「経験がないから若者にはできない」ではなく、「経験のない人たちの意見を聞いてみる」と、経験のある大人たちが堂々と言う国になってほしいと思います。
トラウデン直美さん:
ソフィーさんは現在23歳ですが、「当選した18歳の頃とは感覚が違うので、より若い人が出てきて、より若い人たちの共感を生んでいくことは必要だろう」と話していました。
小川キャスター:
2006年に年齢を引き下げたイギリスでも、他の世代と比べて若い世代の投票率が上がったということで、実際に影響も出ているということです。
真山さん:
もっとみんな行動して、政府もそれに答えてほしいです。