24日、中国東部にある江蘇省・蘇州市で、送迎バスを待っていた母親と息子の日本人親子が、中国人とみられる男に刃物のようなもので、切りつけられました。

一方、イタリアでは、日本人男性が暴行を受ける被害が。地元メディアによりますと、21日夜から22日未明に、けんかの仲裁に入ろうとした日本人の起業家の男性が男に殴られ、倒れた際に地面に頭を強く打ちつけたということです。

海外で日本人が被害を受ける事件が相次いでいますが、海外旅行でもトラブルが起きているといいます。

“お金見せて詐欺”や“スマホひったくり”…海外でのトラブル事例

良原安美キャスター:
観光庁のHPによると、2023年に出国した日本人の数は962万人。外務省によると、2022年の海外邦人の援護件数は1万4404件。海外在住の日本人も含むもので、内容は窃盗(スリなど)、詐欺、強盗・強奪、傷病、遺失・拾得物などだということです。

海外邦人安全協会 事務局長は、「コロナ禍前はスリなど単純な手口が多かったが、コロナ禍明けは、より巧妙な手口が増えている」としています。

「巧妙な手口」とはどのようなものなのでしょうか。

警察官の格好をした人物に「ニセ札詐欺が発生しています。持っているお札を見せてください」と声をかけられ、お札を出すとそのまま持ち去られてしまう、いわゆる“お金見せて詐欺”が増えているといいます。

外務省のHPによると、よほどのことがない限り、警察官が路上で持ち物検査をすることはないそうです。

▼対応例
・警察手帳をしっかり確認する
・他の警察官にも立ち会ってもらう
・「現地の日本大使館に連絡する」と主張する…など

近年は、歩きスマホをしていたら背後から来たバイクにスマホをとられるというケースが急増しているそうです。

井上貴博キャスター:
スマホショルダーなどを使っていてもヒモを切られてしまうでしょうし、治安の良い日本と海外では常識・状況が全然違うと思います。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
スマホで地図を見たり、お店を調べたりすることもあると思いますが、約20万するものなので、「高額品を持っている」という意識を持った方が良いかもしれません。