13日の大雨の影響は、小学校にも。これは13日午後5時ごろ。富山市の山室小学校の児童玄関に設置された防犯カメラの映像です。グランド側から水が押し寄せ、20分あまりで玄関に流れ込みました。

山室小学校 池渕晃 校長:
「グラウンドと玄関の間に用水が流れていて、そこからあふれて玄関からどっと入ってきたんでしょう。だからここは全部水浸しですね」

この学校では、職員室や校長室など1階の半分以上が床上浸水しました。

記者:「大変ですね」

山室小学校 池渕晃 校長:
「本当にもう大変なことになりました。びっくりですよね」「正直こんなことなるとは思っていません」

14日、教職員と保護者が休日返上で校舎内の後片付けを行い、水を外に出しましたが…。

記者:
「1年生のクラスのすぐそば。こちらの廊下なのですが、歩くとプカプカしていて、水がたまっているのがわかります」

山室小学校 池渕晃 校長:
「危ないですね。至る所にそういうところがあります。何か違和感ありますよね。つまづく感じがあると思いますので、子どもたちが危ないと思います」

床下に流れ込んだ水の影響で、廊下の至るところが、浮き上がっていました。

山室小学校 池渕晃 校長:
「張り替えるとなると大工事になるじゃないですか。そうなってくると子どもたちの2学期の学習には間に合わないので、汚水があがっている可能性があるのでそういう意味ではしっかり消毒も徹底しなければならないと思います」

夏休み中に起こった予期せぬ水害。なぜここまで被害が広がったのでしょうか。

校長と富山市職員:
「あそこ見ました。ごみが・・・」「あ、すごいな。いつも清掃員に清掃してもらってるんですが」

市の担当者は短時間に降った大雨の影響で、用水路の排水能力が下がったのではと推測した上で…。

富山市道路河川課 帳山誠志 課長:
「ごみが排水路のあんきょ部分に吸い込まれて詰まらせてしまうですとか、何かに引っかかって排水路の排水能力を低下させてしまうですとか。いくつかの要因が重なったことで道路冠水や周辺の宅地に水が流れ込んでしまったと」

特に被害が大きかったのは、子どもたちが大好きな図書室でした。

山室小学校 池渕晃 校長:
「本は無事でした。この高さなので本は無事だったんですね。これだけが幸いで」「災害が起きても(夏休み中で)授業がないことが幸いなので子どもたちの学習が2学期始まる前にはしっかり勉強できるようにしたい」

山室小学校は残り2週間で、子どもたちが安全に授業を受けられる環境を整え、予定通り、8月29日から2学期をスタートさせます。