北アルプス、黒部川上流の上ノ廊下で沢登りをしていた男性が岩壁から5メートル下に転落し、13日県警へリで救助されました。男性は手首の骨を折る重傷です。

警察によりますと11日午後4時頃、北アルプスの黒部川上流、上ノ廊下の標高1550メートル付近で、神奈川から沢登りに来ていた建設業の58歳の男性が岩壁から5メートル転落しました。

近くを通りかかった別の登山者が男性の救助要請を受け、山小屋従業員を通じて山岳警備隊に通報、13日に県警ヘリが出動して男性を救助し、病院に搬送しました。

男性はロープを使って岩壁を降りていたところ、岩に打ち込むハーケンと呼ばれる金属製のくさびが抜けて転落したもので、右手首の骨を折る重傷です。男性は仲間と2人で10日に長野県側から入山し、12日に富山県側有峰に下山する予定でした。