今月20日の「世界難民の日」に向け、難民への理解を深めるイベントが都内で行われました。
「戦争がはじまったんだ。くる日もくる日も、こわいことがおこって、あっというまに、めちゃくちゃになった」
読まれているのは難民を描いた絵本です。紛争で母国から逃れる難民の話や、イスラム教の女性が髪を覆うために着用するスカーフ「ヒジャブ」をつけた女の子が異国で暮らす話などが読まれました。
参加した子ども
「心が広がるような絵だった。(Q.ヒジャブを着けた女の子がクラスに来たらどう思う?)素敵だと思う」
参加した保護者
「(昔)ある海辺でシリア難民の男の子が亡くなったニュースを見て、すごくショックだった。(子どもたちに)安全で平和な社会で育ってほしい。世の中でどういうことが起きているのかを知ってほしい」
難民支援を行うUNHCR=国連難民高等弁務官事務所の駐日事務所は毎年、6月20日の「世界難民の日」に合わせて難民への関心や理解を高めるためのイベントを開催していて、今年は「難民のものがたり」をテーマに本の展示などを行っています。
この他、難民の背景を持つシリアの学生が母国を離れて過ごす中での思いを話しました。
シリアから逃れたアナス・ヒジャゼィさん
「私たちは根っこがない人として、人との関係性が一番大事です。なぜなら、私たちはホームがない。できるだけここで安心の気持ちでいたい」
UNHCRによりますと、世界で紛争や迫害などにより故郷を追われた人の数は今年5月時点で過去最多の1億2000万人に達していて、12年連続の増加です。
難民の増加についてUNHCRは「紛争が依然として大きな要因である」と強調しています。
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