青森県南部町のサクランボ農園では、6月上旬の天候の影響で「果実の実割れ」が相次ぎ、サクランボ狩りの開催を予定していた半数近くの農家が、今シーズンの営業を断念するなど影響が出ています。
たわわに実った「サクランボ」。ただよく見ると、実が割れているものが多くあります。
サクランボ狩りシーズンを控えた南部町の園地。名川観光さくらんぼ園振興会の会長を務める工藤 司さんの園地では、実の付き具合は平年並みですが、主力の「佐藤錦」の実は、全体の5割ほどが割れてしまっています。
5月末までは順調に成長していましたが、6月初旬の低温と多湿の影響が色濃く見られ、町内の園地のほとんどで「実割れ」が起きているということです。
南部町名川観光さくらんぼ園振興会 工藤 司会長
「ちょうど玉も伸びる時期と重なってしまったので、ますます(裂果)が進んでしまった。(こんなに裂果したのは)今年が一番。実はふつうになったのに、裂果が多い」
観光農園では、6月20日にサクランボ狩りが始まる予定でしたが、2024年に開園するのは21園地のうち12園地のみで、半数近くが営業を断念するということです。
2024年は、例年以上に予約が入っていたため、関係者には動揺が広がっています。
南部町名川観光さくらんぼ園振興会 工藤 司会長
「残念ですね。自然が相手なので、割り切るしかないのですが…。割れてもカビとかがない限りは食べても問題ないので、味はいつもと変わりないサクランボになっています」
名川観光さくらんぼ園振興会は、サクランボ狩りに訪れる際は、事前に振興会のホームページを確認してほしいと呼びかけています。














