■ 「一見 穏やかでも…」川の中に潜む危険
11日午後、熊本に帰省中の姉弟3人が川に流され、このうち小学生の2人が死亡しました。

記者
「この場所は深い所で水深 170センチ以上ありますが、外から見ただけではわかりにくい状況です」

3人は父親と川遊びをしていて、父親が川の中央に歩いていく途中で深みにはまり、岸に這い上がったところ3人の姿が見えなくなっていたということです。

同じ様な事故が起こらないようにするにはどうすればいいのか?
水難学会に話を聞きました。

水難学会 斎藤 秀俊 会長
「川の深みっていうのが上からはよく分からないことは多い」
「ドーンっと入って、『あ、深いな』と思って戻ろうとしても、もう戻れないんですよ」

斎藤会長は、川や海での事故のほとんどは『深さ』が原因だとします。

「流れのあるところよりは穏やかなところの方が断然事故が多い。みなさんプールと勘違いしてしまう」
さらに。
「川では基本的に泳がない。川遊びっていうのはせいぜいひざ下の深さで遊ぶ程度」

川で遊ぶときには、まず深さを確認することが大切だと話します。具体的な深さの目安はひざ下まで。

また、救命胴衣も大切ですが、忘れてはいけないことが。
斎藤会長
「救命胴衣で泳がせないということですね」

救命胴衣はあくまでも緊急時に備えるためであり、泳ぐためのものではないと認識してほしいということです。