去年(2023年)4月にクレジットカード決済を導入した路面電車の熊本市電で、乗客の1パーセントしかこの決済を利用していないことが明らかになりました。

熊本市電では去年4月、クレジットカードによるタッチ決済を導入。感染症対策やインバウンド対策として乗客にPRしていますが、この1年間の利用率は全体の1%にとどまりました。

一方、最も利用率が高いのは全体の50.5パーセントと、過半数を占める『Suica』などの全国交通系ICです。次に、地域限定の交通系IC『くまモンのICカード』は12.6パーセントでした。

熊本県内のバス事業者などは、決済機器の更新費用の高さから、早ければ年内にも全国交通系ICを廃止し、熊本市電でも来年度に廃止して、クレジットカード決済の利用を主流にしたい考えです。

ただ、今後どこまで利用者の切り替えが進むのか。事業者側の対応も問われています。