地域のトウモロコシを使って家畜などの飼料を作ります。
宇部市に国産のトウモロコシから家畜の飼料を製造する飼料工場が完成し、落成式がありました。

完成したのは農業生産法人「あぐりんく」の「やまぐち国産飼料用トウモロコシ高度利用化センター」です。
飼料用トウモロコシは輸入に依存しているのが現状です。
ウクライナ紛争や円安などで価格が高騰する中、家畜用の飼料を国産の原料から生産しようと、民間では全国で始めて設置されました。

きょうは県やJA山口県の関係者も出席し、落成式で完成を祝いました。
センターでは、地域の農家で生産したトウモロコシから、肉牛や乳牛といった飼育動物の種類や飼い方にあわせて飼料を製造します。

年間およそ2170トン、牛620頭分の製造を見込んでいます。
(株)あぐりんく工藤正直取締役
「耕種農家と畜産農家が単なる耕畜連携を超えて地域内の餌の循環、そこで生産されたものを最終、消費者まで届ける地域内での消費、こういったものにきちんとつながっていき、そこで付加価値を見いだせるような取り組みにつなげていきたいと思ってます」

センターは17日から生産を始める予定です。