運動後は“二酸化炭素”排出で刺されやすい

今年の蚊はどんな傾向があるのか、富山医科薬科大学(現在の富山大学医学部)で蚊の研究をしていた害虫対策の専門家、白井良和さんに聞いてみると…。

害虫防除技術研究所 白井良和代表:「去年ほどじゃないけれども、いつも通りの時期に出て、多数増えているなという印象はありますね」「去年の秋の成虫が多かったら産卵数も多かったので、冬を越した卵も多かったということで、成虫の数も多くなったんじゃないかな」

富山県内で蚊の活動が活発になり始めたのは5月中旬。白井さんによりますと雨が多くなる梅雨の時期は蚊の幼虫が住み着く水たまりができやすく蚊も増える傾向にあります。

しかし、7月、8月は35℃以上の猛暑日が増えると一時的に蚊の活動が減少。その後、雨の量が増える9月になると再び増えることから今年は10月、11月ごろまでは注意が必要だといいます。

では、どんな人が蚊に刺されやすいのでしょうか。

蚊が寄ってくる3大要素は高い体温に、二酸化炭素そして、水分。運動をすると汗をかき、息から二酸化炭素が活発に排出されるためより刺されやすくなります。